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箸を休ませる
箸置きは、無くてもどうということもなさそうな道具ではあるが、実際には無いと困る。
蕎麦器には、箸を休ませる場所が無いからだ。
汁を注ぎ足す時などに、蕎麦猪口の上に箸を渡し置くのはどう見たって格好良くはない。それで、薬味皿の端にちょいと箸を預けることになる。最初から箸置きが用意されていれば、問題はない。

箸置きの姿
極端なことを言うと、箸置きはどんなものでも良い。
何しろ種類が豊富だ。好きなものを選べば良い。
ポケモンの人形を箸置きに転用する子供がいる。それも楽しい。ただ、どうあがいたってポケモン人形は他の蕎麦器とは調和しない。
箸置きを選びの問題とは、極端に言うとそいういうことなのだ。

素材で選ぶ
箸置きは、蕎麦を盛る器と同じ素材のものを用いるのが基本だ。
塗りの器には塗りの箸置き、竹の器には竹の箸置きを組み合わせるのが、取り合わせとしては無難。
そこに、蕎麦としての全体感という視点を加えることで、選ぶ楽しみは広がる。

蕎麦の全体感
華やかさを演出したい、改まった雰囲気を表したい、山里の味わいをテーブルの上に広げたい・・・。
そういった打ち手の想いが、蕎麦の全体感となる。
箸置きも、そういった視点から選ぶのが楽しい。

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